
天皇誕生日
2月23日は天皇誕生日です。
戦前までは、天長節と呼ばれていました。
これは中国の玄宗皇帝が自らの誕生日を、
老子の「天長地久」の思想から名付けた事に由来します。
日本では奈良時代の光仁天皇の誕生日を、
天長節として祝ったと伝えられています。
皇室では代々受け継がれてきた儀式ですが、
広く国全体でお祝いするようになったのは、
明治になってからです。
画像は「開化廿四考天長節之旗」で、
明治になって変わった24の事例を浮世絵に描いたものの一部です。
明治天皇の誕生日は11月3日で、
崩御後も明治節という名の祝日になり、
戦後は文化の日として引き継がれています。
大正天皇の誕生日は8月31日です。
大正天皇は、健康状態に不安があり、
暑い夏の儀式をさけ10月31日に天長節の儀式を行っています。
そのため大正時代は、
天長節(8/31)と天長節祝日(10/31)の2回の天皇誕生日がありました。
昭和天皇の誕生日は4月29日で、昭和の日になっています。
上皇様の誕生日は12月23日で、
クリスマス前の休日で覚えている方も多いと思います。
尚、上皇様を平成天皇、平成上皇とはお呼びしません。
〇〇天皇は諡号(しごう・いみな)で、崩御後に贈る称号だからです。
2月23日がお誕生日の天皇陛下は、
今上(きんじょう)天皇とお呼びします。
読んで字のごとく、今の上様で今上天皇です。
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