
七夕
7月7日は五節句の一つ、七夕(しちせき)の節句です。
たなばた祭として広く知られています。
たなばたは棚機と書き、着物を織る機械のことです。
乞巧奠(きこうでん)という芸事の上達を願う祭と、
棚機津女(たなばたつめ)の伝説が結びつき、
7月7日の夕(夜)という字が宛てられて、
神様の依代であり虫よけの効果がある笹の葉に、
5色(五行説)の短冊に願い事を書いて飾るたなばた祭の原型ができました。
ここに、織姫と彦星のお話が加わります。
織姫と彦星は年に一度しか会えない恋人の話として定着していますが、
何故この二人は年に1度しか会えないのでしょうか。
恋人同士になった男女のあるあるが原因です。
天帝の娘であった織姫は、神様たちの衣を織る仕事を任されていました。
真面目に機織りに取り組み、自分の身なりにも構わず、
遊びに行くこともありません。
父の天帝は、そんな娘を不憫に思い、
牛追いをする勤勉な彦星を出合わせます。
すると二人はすぐに恋に落ち結婚しました。
真面目な二人は、相手の事しか見えなくなり、
各々の仕事を疎かにし、遊んでばかりいるようになりました。
この堕落ぶりに怒った天帝は、二人を天の川の両岸に引き離します。
織姫は悲しむばかりで、機織りどころか食事ものどを通りません。
娘の体が心配な天帝は、以前のように真面目に働くのであれば、
年に一度会うことを許します。それが7月7日です。
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