
朝顔市とほうずき市
江戸の夏の風物詩として知られる朝顔市とほうずき市。
今では観賞用の朝顔とほうずきですが、
どちらも薬として栽培されていたのが始まりです。
朝顔は、下剤用の漢方薬として、遣唐使が持ち帰りました。
江戸時代には観賞用となり、御徒町に住む武士が栽培していましたが、
入谷の植木屋で栽培されようになりました。
朝顔市は毎年7月6~8日に、
恐れ入谷の鬼子母神辺りで開催されます。
日の出に開花する朝顔の特性から、
朝顔市は午前5時から開催されます。
ほうずきは、咳止め、解熱の作用を持つ生薬です。
愛宕神社の四万六千日の縁日で売り出したところ大繁盛したのにならい
浅草寺でも取り入れ現在に至ります。
7月10日の四万六千日は、
一度の参拝で四万六千日分の効果が得られる大サービスデーです。
ほおずき市は7月9日10日の両日、浅草寺境内で開催されます。
先ほど記した恐れ入谷の鬼子母神ですが、
単なる親父ギャグではありません。
放歌集に収録される太田南畝の狂歌
「いまさらに恐れ入谷のきしも神あやうく過ぎし時を思へば」
に由来します。
その言葉遊びの面白さから、次々と寺社シリーズが生まれます。
びっくり下谷の広徳寺
なさけ有馬の水天宮
なんだ神田の大明神
なにゆうてんじ中目黒
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